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 Good friends , good books and a sleepy conscience: this is the ideal life.   ―――Mark Twain
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(掲載サイト:翠風館 洸海様) 長編 完結

治安局に勤務する魔術師のカゼス=ナーラ。
擬似人格を有する知性体リトルヘッド「リトル」をお供に、ひょんなことから飛ばされた先はデニスと呼ばれる見知らぬ場所で――。
へっぽこ魔術師が偉大なる青の魔術師と呼ばれるまでを描いたライトFT。

cocoイチオシの作品です。
カゼスは元々、太陽系第3惑星ミネルバにある国に暮らしています。彼はそこで治安局の魔術師として生計を立てているのですが、これがまた働きぶりは些か精彩を欠いたもの。リトルに叱り飛ばされながらマイペースに生活していたところを、事故とも言うべき事態からタイムトリップをしてしまいます。
辿り着いた国デニスで、彼は伝説の魔術師と勘違いされた末に王家の宝物の盗難事件に関わったり、デニス建国を目指して若き王を助けたりと流されるがままに騒ぎに巻き込まれていくのですが――。
まず、カゼスという人物が大好きになりました。性格は自分に自信が持てずに後ろ向きな癖、お人よしで向こう見ず、どこまでもマイペースであったりと何気に魅力的な人。とは言え、一番のお気に入りはアーロンだったりするので…うーん、色々と読み進める上で内心大騒ぎだったりもしたのですが。
第三部作で構成されており、全編通すとかなりの大長編なのですが、その分どっぷりと世界観に入り込むことも出来ますし、FTがお好きな方でしたらぜひとも読んでみていただきたい作品です。
一応、恋愛要素も絡んできます。それが主軸ではありませんが、非常に重要な要素になっているとも思います。

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何度目かの、または初めてのご訪問ありがとうございます。
先日ありがたくもカウンターが5,000打を迎えました。その御礼と記念をかねて、短編小説のご紹介をさせていただこうかと思います。
全10作品、どの作品もcocoがとっても気に入っているものばかりです。
なお、一部作品を除いてあらすじには掲載サイト管理人様のものを引用・抜粋させていただいています。

◆◇◆

●出席番号二十五番の幽霊 へいじつや
夜遅くに私を訪ねてきたのは、小学校のころ同じクラスだった保田清史。だけどヤスダは十二年前と変わらない男子の姿をしていて……。
こわくない元クラスメイトの幽霊との、ちょっと不思議な交流話。
(サイト内あらすじより引用)

●松に宿る猫 OUTFLOW
高校生だった頃、学校からの帰り道、私はある老人と猫に出会った。
季節の香りが漂う静かな住宅街での、とある話。
(サイト内あらすじより引用)

 ●double bind! Libera
俺はいわゆる二重人格だ。しかも別人格が、とんでもなくハジけたバカだからたまらない。
頼むから出てこないでくれ、(認めたくないけど)もう一人の俺!
(サイト内あらすじより引用)

●コガネムシが死んでいた 57番地
目が覚めたらヒロセはコガネムシになっていた。
玄関の靴どうするの? 置いていかれても困るんだけど。取りに来るまで置いとくから。早く来いよ。
(サイト内あらすじ、登録検索サイトでのあらすじより引用)

●銀のスプーン、星のシチュー ことば日和
私が中学2年生の頃に亡くなったおばあちゃんは、少女の頃に魔法使いに会ったことがあるという。
魔法使いとある約束を交わしたおばあちゃんは、ずっとずっと彼を待ち続けていたのだけれど――。

●コンクリート・フィッシュ 狭雲の本棚
世紀末の暑い夏のある日。
学校へと続き坂道で、俺は不思議な魚が空中を泳いでいるのを目撃した。

●夢の続き No title
幼いメアリは夢の中、路上で暮らす兄妹に出会った。
自分とは環境も何もかも違う彼らとふれあう事で大切な何かを知っていく。
(サイト内あらすじより引用)

●サンザシの棘 氷の花束
昔、サンザシの向こうで泣いている小さな弟を見つけたことがあった――…
サンザシの棘を抜いた時から始まった、錯綜する狂気と一途すぎた恋心が辿りついた悲劇の結末。
(サイト内あらすじより抜粋)

●モロッコの薔薇 茅葺き屋根の家
19世紀アルジェリアを舞台にした淡い悲恋の物語。
イスラム世界をご堪能あれ。
(サイト内あらすじより引用)

●わたくしは女である WordsWeaver
涯(はて)しないこの飢餓感は、いったい何なのか? 人食い女は、ある日、内省する。
文学的ダークファンタジー。
(サイト内あらすじより引用)
 
◆◇◆

(掲載サイト:雨の庭 深海いわし様) 長編 完結

天翔ける羊様の伝説が伝わるシェリープ王国。
主人である姫君の婚儀によってその国へやってきた侍女・リーニ。他国での王宮勤め自体にはすぐに馴染んだ彼女なのだが、筆頭騎士のエレウスだけは、どうしても怖くてうまく話ができず――。
主人公・リーニが綴る日記形式の恋愛FT。

何ともほのぼのとしたラブコメディですね。
素朴な小国の気風そのものがまず穏やかなようで、羊が場内を飛んだり跳ねたりするのが日常光景という。しかも誰もが「羊さま」と敬称つきで語るところがまたほのぼの。
読んでいるだけで癒されます(笑)
リーニの鈍さもまた爆弾級でした。彼女の一人称ともいえる日記形式の語り口でも、それに振り回されるエレウスの様子がまざまざと窺えるような気がします。
とっても楽しいお話でした。

現在は本編と同時間軸でもある、エレウス視点のこれまた日記形式による番外編が連載中なのですが、そちらも更新が待ち遠しいです。

(掲載サイト:More than words 河東悠美様) 長編 完結

ある日、夫が帰ってこなくなった。
祝福してくれる人も少ない中で結婚した也美と哲也。新婚半年で家出をした夫の帰りを待ちながら、也美は弟の聡明や同僚の修平くんに支えられて日々を過ごしていく。

とても静かで優しい言葉たちによって紡がれる、切なくもふんわりとした素敵な恋愛小説だなぁと思いました。
初めにこの作品を読んだのは、もう何年も前のことです。ふと思い出した時に読み返したくなるお話というのは、このサイトさまに置かれている作品のどれもに共通するのですが、中でもこちらは印象深いものだったりします。
ラブストーリーという言葉の持つ甘さはないかもしれませんが、しんと静寂に満ちた夜の月明かりのようなお話です。

也美さんという女性は、とにかく「待つ」ひとです。
けれど、悲しいこと辛いことを心の内側に隠して何でもないような顔で微笑む強さを持つひとでもあります。
彼女が高校時代に出会って一生を共にしようと決意した相手、哲也は逆に、弱いひとだったのかもしれません。その弱さは、彼がそれまでずっと傷つけられてきたゆえのもので、その傷を癒すことも忘れることもできずに、結局也美をも傷つける結果になってしまった。
修平くん(どうしても、くんをつけて呼んでしまいます/笑)もまた過去に傷を持っていますが、彼はとても安定したバランスのひとですね。まさに癒し、です。

読み終わった瞬間に、ほう、とため息をついてゆったりとお茶でも飲みたくなりました。

この作品は、「Babyleaf」という別のお話ともリンクしていまして、作中の出来事も少しずつ繋がっています。
聡明と、彼が家庭教師をしている女子高生の女の子が出てくるのですが、こちらもお薦めです。女の子の等身大でリアルな心情が、とても素直に描かれていて、「月満ちたり~」とはまた違った素敵さを持つ作品です。

まずは、5,000HITありがとうございます。
この弱小ブログももう5,000ですか! 何だか管理人自身びっくりです。
これもひとえに、いつもまたは今回お初にてご訪問くださっている皆さまのお陰です。
普段は長編や中編ばかりをご紹介しているので、ここいらで少し短編のお薦め作品などのご紹介も御礼企画としてやってみようかなぁなどと考えています。

さて、更新履歴を見ていただければおわかりかと思いますが、本日またカテゴリーを弄らせていただきました。
まだまだどのような分類の仕方が一番わかりやすいか、分けやすいかなど模索中ですので、戸惑われた方などがいらっしゃいましたら申し訳ございません。
もうしばらくの間はあっちこっちを行ったり来たりと不安定かもしれませんが、ご容赦いただけますよう。
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