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 Good friends , good books and a sleepy conscience: this is the ideal life.   ―――Mark Twain
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(掲載サイト:あいもの あいきょー様) 長編 完結

平安時代。
右大臣家の姫として生まれた椿は、じきに入内することが決まっていた。
貴族の姫君としては最も栄誉ある婚儀。だが、椿には密かに想う相手がいて――。

平安時代を舞台にした、姫君と家令の密やかな身分違いの恋のお話です。
もう、とにかく切ない!
椿と家令の隆文は椿が幼い頃から兄妹のようにして親しんできた仲なのですが、椿の成長と共に次第にその関係も変わってきて、二人はやがて互いに心を寄せ合うようになる。
けれど、身分差という大きな壁に隔てられた上に、椿は入内することに決まってしまう。
一生懸命に恋をしている椿の姿も、隆文が冷静な貌の内側で必死に激情を抑え込んでいる様子も、ドキドキしながら読んでいました!
作中で、登場人物たちの気持ちを台詞と共に語る文の数々も見どころです。

平安貴族の華やかな世界観や純愛がお好きな方は是非!
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(掲載サイト:地リスの応接間 jiris様) 長編 完結

侯爵令嬢のジリアンは、活発でしっかり者の少女。
お隣の屋敷に越してきたラムズデイル一家の兄弟たちと親しくなり、ひと夏を楽しく過ごす。
夏が終わり、やがてジリアンは姉たちの恋や結婚、家族の問題などに直面し――。

時代的には、19世紀から20世紀頃でしょうか(多分です。違ってたらごめんなさい!)
貴族の令嬢として何不自由なく、けれど気取りのない闊達な少女として育ったジリアンやその姉たち、そして姉妹が少女期に親しくなるお隣さん一家の少年たちとの恋のお話です。
舞台となる時代の空気が、どこかナチュラルに感じられる素敵な作品だと思いました。
自然あふれる田舎での爽やかで溌剌とした日々、貴族の華やかな社交界、そういった世界の中でジリアンの初恋と家族の問題が描かれていきます。

ジリアンたち姉妹は、金銭的には豊かでも愛に乏しい家庭で育つ。その反作用のように姉妹同士はとても強い結束で結ばれていて、末娘のジリアンは姉二人の幸福のために、次々と現れる問題に真正面から向き合って奔走することになるんですね。

侯爵令嬢だけれどどこか庶民的なところのあるジリアンと、美しいけれど口が悪くていじわるな幼馴染・パーシーの、前半での微妙な関係というのがまた甘酸っぱくて良かった!
勿論、両想いになってからもよいですが。ちなみに身分違いの恋でもあります。

こちらのサイト様はとてもたくさんの作品を置かれていています。人気投票なども行われているようなので、どれから読むか目安にしてもいいかも!

(掲載サイト:籬の花 絵里衣様)

十九世紀末、ロンドンを恐怖の渦に陥れた「切り裂きジャック事件」。
特派員として事件を担当していたアメリカ人記者のウォルターは、帰国の船上で喪服姿の美女・クレアと出会い、心惹かれる。
一方、ウォルターの相棒ダニエルは、切り裂きジャック事件で手配されている犯人に酷似した不審な男を船の中で見かけ――。

以前ご紹介させていただいた「十六夜綺譚」と同じ作者様の作品です。
舞台は打って変わって、十九世紀末の英国及びアメリカ。皆さんよくご存知の、かつて実際に起こった切り裂きジャック事件を元に構成されたミステリーです。
主人公はニューヨークの新聞社に勤める記者、ウォルター。真面目でやや潔癖、相棒のダニエルとは対照的に女性に対してまるで免疫のない(というか苦手意識の強い)男性なのですが、だからこそでしょうか。クレアを一目見て一瞬で恋に落ちてしまう彼の一喜一憂する心情が、とても自然に感じられました。

ミステリー小説を書かれる方ってすごいなぁと、改めて思わされた作品でした。
あんまり語ってしまうとものすごいネタバレになってしまいそうなので自重しますが(笑)、この作者様のストーリーの組み方というか(十六夜綺譚でも言ってましたが)最後のオチ、素晴らしいです!
読み手と書き手の暗黙の了解みたいな終わり方が、ミステリならではの余韻、とでも言うのかな。面白かったです!

(掲載サイト:SPINGO 佃木犬星様) 長編 完結

半身に「斑」を持つ少女、ナシ。
刻まれた経文を見世物にされ、孤独に生きる彼女はある日、謎の僧に襲われ、川へ逃れる。溺れていたナシを救ったのは、森如と嵐核というふたりの男だった。
斑の真実を知るため、ナシは彼らとともに旅立ち――。

和風ファンタジーの作品なのですが、舞台のモデルとなっているのは平安あたりの日本、なのでしょうか。
平安と聞いて私がまず思い浮かべるのは源氏物語なのですが、華やかな宮中の世界とはまた違う、地味で過酷な最下層の生活からまず話は始まります。
ナシという少女がまた可愛いんですよ。初めの頃は怯えて小さく縮こまり、おどおどしている子なんですけど、森如や嵐核と触れ合ううちにその心が少しずつほぐれていく。
傷つきながらも擦れたところのないナシに、男二人がだんだんと情が湧いてヤられちゃっていく過程が何とも楽しかったです(笑)
方や堅物、方や豪放磊落とまるでタイプの違う彼らが口げんかしているその後ろを、ナシがちょこちょことついて歩いている光景とか想像すると和むなぁ。

(掲載サイト:萱葺きの城 雪輪花菱様) 長編 連載中

没落貴族の娘・カテリーナは、過去に従兄弟で海軍中将のトリステンと結ばれるもすれ違いから破綻に至っていた。
自立を望み一人で生きていこうと決意する彼女だが、美貌の宰相・ティーリケと出会うことでその世界は一変する。彼の求愛を受け入れる形でティーリケの愛人となったカテリーナだが――。

ハーレクインのようにドラマチックな恋愛物語です。
舞台となるのは19世紀末から20世紀初頭にかけての欧州だそうですが、その時代に生きる貴族や王族たちの生活を生き生きと描かれる一方、自立を望みながらも周囲の荒波に翻弄される女性の姿をとても丁寧に書かれています。
見所は二人の男性から愛される三角関係のほか、カテリーナの境遇や母親の存在、ティーリケの過去など様々な要素が盛り込まれている。
トリスタンとティーリケもまた両極端な魅力を持つキャラクターなので、読む方によってどちらのキャラをイチオシにしたいかは分かれるところだと思います。
愛憎渦巻く世界にどっぷりと嵌り込むのがお好きなお姉さま方にとっては、非常にお好みの作品ではないかと(笑)
主軸となるのはやはり恋愛なのですが、ストーリーとしてはそれだけでは終わらない、他国をも巻き込んだ権謀術数なども話を盛り上げるファクターになっています。面白かったです!

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