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 Good friends , good books and a sleepy conscience: this is the ideal life.   ―――Mark Twain
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(掲載サイト:ことの葉館 流崎 詠様) 第一部完結

貧しさゆえにアテネイに奴隷として売られてきた少年ルシアス。
彼を買い取った主人は、「正義の人」アリステイデスの甥であり才色兼備の青年ファンダレオンだった。
奴隷に対する温情家として知られるファンダレオンだが、ルシアスに何かと目をかけてくれる彼の言動を見るに、単なる温情とは違うようで――。
神託と運命の絡み合う、古代ギリシア譚。

私にとって古代ギリシアなんて、それこそ遠い遠い神話のような世界です。
それでも現実に存在した国であり歴史で、今では馴染んだ洋風の異世界FTとは違って、異国情緒の溢れる世界観自体に何だか感動を覚えました。
途中途中に挟まれる説明描写が楽しく読める歴史書のようでもあって、そういう部分で勉強になるなぁとも思いましたね。

ルシアスはとても強い少年です。
母子家庭に育ち、やむなく奴隷として二束三文で売られ、優しい主人の下でしかし奴隷の過酷な現実を知ることになる。ネタバレになるので述べませんが、様々な出来事が彼を襲い、その人生はまるで嵐のよう。
それでも、彼は戦うことを選びます。
ファンダレオンとルシアスの、主人と奴隷という枠から盛大にはみ出したあの関係が好きだなぁと思いました。
ある意味では、第一部はほんのプロローグのようなものなのかもしれません。
本格的な戦いは、まさにこれから、といったところでしょうか。

目次のページなどにも注意書きがありますが、この作品では、当時の慣習として同性愛の描写があります。苦手な方はご注意ください。
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(掲載サイト:春眠堂 不二 香様) 短編連作シリーズ 連載中
 
――滅ぼせるものなら、滅ぼしてみろ。
時は中世、フランスの片田舎に一人の吸血鬼が屋敷を構えていた。
暗黒都市の番犬であり、太陽も銀の弾丸も恐れない彼の名は、シャルロ・ド・ユニヴェール。

とにかく楽しいです。
デフォルトで傲岸不遜、ありえないくらいに普通じゃない吸血鬼のユニヴェールはもちろんのこと、彼の屋敷に勤めるメイドのパルティータや、昼は人間夜は猫で自称亡国の王子であるルナール、ヴァチカンや暗黒都市の面々などキャラクターがとっても個性豊かで面白い人たちばかり。
ユニヴェールは愛すべきキャラクターですね。実際にお知り合いになりたいとは思いませんけれど(笑)
そんな彼が、雇い主だというのに全く持って適わないメイドのパルティータも大好きです。あの守銭奴っぷりや毒舌っぷりが爽快。

この作者さんのセンスはすごいなぁと思います。
この作品は実際の歴史を背景としていますが、他には和風から洋風まで様々なファンタジーを書いていらっしゃいます。
どれをご紹介させていただこうかすごく迷ってしまったくらい、すべての作品が大好きです。
パルティータと同列に並ぶくらい、レベッカ・ジェラルディにも惚れました(笑)
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