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 Good friends , good books and a sleepy conscience: this is the ideal life.   ―――Mark Twain
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(掲載サイト:小説家になろう 六月ケイ様) 長編 完結 ※削除され現在は読めません

妹のために大量のマドレーヌを焼き上げ自宅のソファで力尽きたはずが、目覚めた先は見知らぬ世界の――王子様の寝室だった。
不眠症に悩む王子様からは抱き枕として所望され、周囲からは不審者&痴女扱い。果たしてこれは夢なのか現実なのか、無事に家族の元へ帰ることはできるのだろうか。
家族愛に生きる少女の、内心ダダ漏れ奮闘記。

なろうの作品って何となく敬遠しがちだったんですが、食わず嫌いってよろしくないですよね!
コメディとシリアスのバランスがちょうどよくて、長いお話なのに起承転結もしっかり定まった読んでいて心地よいお話でした。

主人公・茉莉は大家族の長女で、忙しい両親に代わって一家の主婦をしている十九歳の女の子。お菓子作りがとっても得意で彼女自身も甘いスイーツを愛してやまないのですが、迷い込んだ異世界にはなんと「甘くて手の込んだお菓子」というものがほとんどない。
食べ物の描写がこれでもか!っていうほど詰め込まれ、おいしそうなお菓子のオンパレードと化していく作中の流れもすごく面白かったです!
食事への愛を感じさせる作品はどれもそうですが、こちらもまた夜中に読むときは覚悟が必要です。……やや、夜中でなくても、か!

こちらの作品は、キャラクター造形もとても魅力的にされていて、作品を彩る登場人物の彩も大きな楽しみのひとつになっています。
何より、茉莉がすごく好き。下手にイイコイイコしすぎてなくて、かといって擦れているわけでもなく。彼女のあの性格があったからこそ、このお話は始まったのだし、ここまで素敵なお話になったんだろうなぁと思いました。
 

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(掲載サイト:BrainScratch 篠原京介様) 長編 完結 ※閉鎖されました

芸大に通う蔵人彩子の元に、ある夜二人の訪問者が。
彼らに連れ去られた先は不毛の大地が広がる魔界、訪問者たちは彩子を「次期魔王候補」と呼び――。

ゴシックホラーな雰囲気漂うファンタジーです。
魔王候補として選出された彩子ですが、魔界において「人間の女が魔王になるなど認めてはならない」という不文律…というより、憎悪に近い、まさにあってはならない出来事。そんな状況で、彩子は元の世界へ帰るために魔王となるべく奮闘するのですが…。
彩子は、主人公としてはちょっと珍しいタイプの女性です。
超個人主義者、自分に関わりのない事象には何ら興味を抱かず、正義にも自己犠牲にも縁がない。そんな彼女が、個性的な魔族たちに囲まれて何の冗談か魔王になるまでの約2ヶ月間(くらいだったはず)を描いたのが、この作品です。
結構なスプラッタ的描写もありますので、そういったものが苦手な方には注意が必要かと思いますが、面白かったです。
彩子とはかなり歪んだ主従関係を築くこととなるヴァン・ヘルシングも興味深いキャラでしたが、彩子の家庭教師となるエリマキトカゲのサルマ先生もお気に入り。

(掲載サイト:アオツメクサ 常葉あい様) 中編 完結 ※閉鎖されました

音大でヴァイオリンを専攻する美音が目指すのは、確かな技術による完璧な演奏。
だが、彼女の周りの人たちはそれではだめだと、演奏に心が感じられないと言う。
変人だと噂されながらも一人で練習し続けていた美音がある日出会ったのは、天才と名高いピアニストの青年・拓人だった――。

私はクラシックには疎いのですが、聴くこと自体は好きです。
ピアノの豊かな音色や、ヴァイオリンの女性的な響き。美音と拓斗の奏でる『音』が頭の中で聞こえてくるような、そんな作品だと思いました。
意地っ張りな18歳の少女のコンプレックスや不安、焦燥、戸惑い――音楽という括りを外してみても、共感できる人は多いんじゃないでしょうか。
私のように音楽の知識に乏しい人でも、恋愛小説として楽しめる作品です。
作中に出てくる曲を実際に聴きながら読んでみてもいいかもしれませんね。

余談ですが、美音がずっと練習していた『愛の挨拶』、cocoが一番好きなクラシックの曲でもあります(笑)

(掲載サイト:Sneak Preview せんだ恵澄様) 長編 完結 ※閉鎖されました

全校生徒わずか五人、綾羽と要はそんな小学校に通う6年生。
マイペースな綾羽は卒業式を目の前にしても相変わらずで、要はそんな綾羽にいつも振り回されてばかり。
二人が卒業を迎えるその年の春、とある変化は訪れた――。

この作品はちょっと変わった形式で進んでいって、それがすごく面白いなと思いました。
作者さんが「ノスタルジックラブコメディー」とジャンル付けをなさっているように、どこか時代の波から取り残されたような田舎の小さな町が舞台になっていて、読んでいて不思議と懐かしさを感じるような、そんなお話で。
語り手たちのキャラクターも素敵で、その個性豊かな語り口が毎回いい味を出してました!

わが道を行くタイプの綾羽と、彼女の行動をハラハラしながら見守るフォロー役の要。
この二人の会話も、時々全然かみ合ってなくて、ものすごく笑えました。要が可愛かったです。いじましいというか、何というか(笑)
綾羽みたいにちょっとズレたようなパワフルな女の子も大好きです。

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