忍者ブログ
Admin / Write / Res
 Good friends , good books and a sleepy conscience: this is the ideal life.   ―――Mark Twain
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

(掲載サイト:梅(b^▽^)bのブログ小説 梅(b^▽^)b様) 長編 完結 一部PG12~R15

29歳の希は、過去のトラウマから人に心を開かず生きてきた。
OLとして働くロボットメーカーで、長年の異動申請が叶い向かった研修先。そこで出会った褐色の肌の青年・環に心惹かれていく希は、やがて彼もまた己と似た暗い過去を抱えていることを知る。
次第に心を通わせていく二人だが、過去のある事件と環に秘められた衝撃の真実が二人の前に立ちはだかり――。

近未来を舞台としたSF作品です。
生活を補助するロボットはたくさん開発されて一般販売もされているけれど、まだまだ人々の生活に完全に馴染んでいるわけではない。たぶん、今よりほんの少しだけ未来のお話、でしょうか。

主軸になるのは二つ。希と環の恋愛と、ロボットという存在。この、ロボットに関するテーマ性がとても深く、難しく、けれど考えさせられるものだと思いました。
人間にそっくりで、自ら経験によって成長していくロボット。SFでは小説に限らずお馴染みの存在ですが、「心を持つロボット」について、正だけでなく負の面もしっかり描かれています。
怒涛の展開の中から、作者さんの持つ熱情や勢いが伝わってくるようで、その為かぐっと引き込まれて一気に読み進めてしまいました!

キャラクターも素敵でした。
希はトラウマを抱えていますが、すごくタフな女性なんですよ。粘り強さで夢を掴みとったくらいに負けん気が強くて根性もあって。そのせいで猪に例えられるくらい行動は猪突猛進ですが(笑)
精神的に脆くて社会性スキルの低い環とは、いいカップルだなぁと思います。
脇を固めるキャラたちも、みんなどこか清濁併せた魅力を持ち合わせていて存在感がある。個人的には、後半のあれこれで樋口の株が大分上がりました(笑)お気に入り!

大作ですが、一ページは然程長くないので読みやすくてオススメです。
PR

(掲載サイト:Sans Méthode 海野希倫様) 長編 完結

優秀な医師であるジムは、ある事件により辺境の宇宙ステーションへ転職することになる。
そこで彼が出会ったのは、司令官秘書を務める16歳の少女・ヴィ。暗い過去と心の傷を抱えるヴィに医師として接するうち、ジムは彼女と心を通わせていくが――。

近未来を舞台としたラブストーリー。
ただし、恋愛だけではなくSFらしい要素も盛りだくさんで、とても読み応えがあって面白かったです。
各話のタイトルにはお菓子やお茶がよく登場するのですが、作中で登場人物たちがよく食べ物を口にする描写があって、読んでいるとついついお腹が減ってしまいそう(笑)
何気にお料理上手なジムお手製のスイーツや紅茶、おいしそうなんですよね!
クロッカンブッシュまで作れてしまうお医者さんなんて、すごい。

ジムとヴィの恋も、ハラハラするような強引さはやや控えめながらも、だからこそ穏やかで優しくて、何よりロマンティックで。ジムがヴィのことを「可愛いなぁ、可愛いなぁ」と思っているのがひしひしと伝わってきて、素敵でした。
ヴィって本当に可愛いですもん。頑張り屋さんで、頭もよくしてしっかり者なんだけれどすごく純粋で、ジムに甘える仕草や言葉が何とも言えずに微笑ましかったです。
ステーションのお兄ちゃんやお姉ちゃんたちが、彼女を猫可愛がりするのもよくわかる!

(掲載サイト:Script1 TERU様) 長編 完結

A級ライセンスを持つ優秀な民間パイロット、ケイン。
彼はある日、酒場で出会った女性に騙され、無理やり結婚させられてしまい――。
女海賊ラニーと、夫となってしまったケインのスペースオペラ冒険譚。

ラニーことランルドルネが非常に可愛らしかったです。
彼女はケインよりも背が高く、高い戦闘能力を持っていて、どちらかというとがさつで野生的な女性なんですけど、ケインの前だとちゃんと「女の人」になる。自分にとても正直な人です。
対するケイン、彼は最初こそラニーの詐欺に騙される形で海賊生活に引っ張り込まれてしまいますが、能ある鷹は爪を隠すというか…天才的な実力を持つパイロットで、海賊にはなっても自分の中の信念だけは確固として守る。
いいコンビだなぁと思いましたね。
情緒的な恋愛エピソードはあまりありませんが、その分スペースオペラとしての側面ははっきりと描写されていて、面白かったです。

(掲載サイト:STUDIO DRAGON-web ふじみひろ様) 長編シリーズ 連載中

士官学校を卒業したばかりの新米仕官、エビネ・カゲキヨ。
出世街道を約束されていたはずの彼が受け取った初の着任地は、なぜか事前に通達されていた場所ではなく、「流刑地」とまで呼ばれる遠く離れた基地だった。
戸惑いながらも向かった<森の精>基地にて、彼は二人のグレムリンと出会うことになる――。

いやー、楽しかったです。
この作品は数年前に一度読んだことのあるものだったのですが、改めて読み返してみてもやっぱり面白いですね。
何と言っても一番の魅力はグレムリンたち!
「グレムリン」とは、機械に悪戯をする妖精のこと。この作品では、そんなグレムリンが二匹、主人公であるエビネくんを巻き込んでひっちゃかめっちゃかな大活躍をしてくれます。
ヴァルトラントとミルフィーの大人顔負けの頭脳や行動力には爽快さを覚えますし、何よりそんな中で折々に見える年相応の子どもらしさがとっても可愛らしい。
その二人を取り巻く大人たちもまたいい味を出してます。
普段はグレムリンたちに振り回されているようでいて、肝心のところではしっかりと大人としての余裕や懐の深さを併せ持っているあの大人たちに愛されているからこそ、子ども二人がのびのびと暮らせているのだなぁと思いました。
とはいえ、末恐ろしい子どもではあるのですが(笑)

ジャンルとしてはSFにカテゴライズされるのですが、どこかSFらしくないファンタジックな雰囲気にも包まれていて、小難しい専門用語が並ぶSFはちょっと苦手、という方にもおすすめの作品です。

(掲載サイト:ABOUNDING GRACE BUTAPENN様) 長編 完結

亡くなった工学博士の夫が、長年心血を注いで研究していた存在。
成長する心を持った人間そっくりのロボット・セフィロトと彼の保護者となる女性の、SF恋愛ストーリー。

私は根っからの文系人間で理系には疎いのですが、SFというジャンルが好きです。
今自分が生きている現実社会からいくばくかの、またはとても永い時を経て辿り着く未来の世界。異世界や空想の世界を描くファンタジーとはまた違う楽しさがそこにはあると思います。

この作品の舞台となる時代では、人間が生活する上でロボットという存在が欠かせないものとなっています。一般家庭にも人工知能を搭載したホームコンピュータがあり、街を歩けばロボットが店員を勤める店がある。
そんな中で生み出されたセフィロトという青年の姿をしたロボットは、人間の子どものように経験によって様々なことを覚えていきます。主人公である胡桃との生活の中で少しずつ精神的に成長していく彼は、それこそ本当に人間の幼児のようで、何だか可愛らしかったです。
もしかしたら、お子さんのいらっしゃる方には、もっとよくその成長の過程がリアルに感じられるのかもしれないなぁと思いました。

セフィロトと胡桃の間にはたくさんの問題が起きてきますが、それらを互いに乗り越えて、生活を共にすることで絆を深めていく二人の間の雰囲気に癒されます。特に序盤ではセフィロトがまだ幼いこともあって、ものすごくほのぼのとしてるんですよね。
ただ読んでいるだけでもそうですが、絵として脳内で想像すると思わず和んでしまうような光景もあって、とても楽しく読むことができました。

こちらのサイトさまでは他にもFTや現代ものの長編も掲載されていますが、短編も豊富で面白いものばかりなのでお薦めです。

最新CM
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析
Copyright ©   お薦めWEB小説紹介処 All Rights Reserved.
*Material by Pearl Box  *Photo by Kun  * Template by tsukika
忍者ブログ [PR]