Good friends , good books and a sleepy conscience: this is the ideal life.
―――Mark Twain
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(掲載サイト:籬の花 絵里衣様)
十九世紀末、ロンドンを恐怖の渦に陥れた「切り裂きジャック事件」。
特派員として事件を担当していたアメリカ人記者のウォルターは、帰国の船上で喪服姿の美女・クレアと出会い、心惹かれる。
一方、ウォルターの相棒ダニエルは、切り裂きジャック事件で手配されている犯人に酷似した不審な男を船の中で見かけ――。
以前ご紹介させていただいた「十六夜綺譚」と同じ作者様の作品です。
舞台は打って変わって、十九世紀末の英国及びアメリカ。皆さんよくご存知の、かつて実際に起こった切り裂きジャック事件を元に構成されたミステリーです。
主人公はニューヨークの新聞社に勤める記者、ウォルター。真面目でやや潔癖、相棒のダニエルとは対照的に女性に対してまるで免疫のない(というか苦手意識の強い)男性なのですが、だからこそでしょうか。クレアを一目見て一瞬で恋に落ちてしまう彼の一喜一憂する心情が、とても自然に感じられました。
ミステリー小説を書かれる方ってすごいなぁと、改めて思わされた作品でした。
あんまり語ってしまうとものすごいネタバレになってしまいそうなので自重しますが(笑)、この作者様のストーリーの組み方というか(十六夜綺譚でも言ってましたが)最後のオチ、素晴らしいです!
読み手と書き手の暗黙の了解みたいな終わり方が、ミステリならではの余韻、とでも言うのかな。面白かったです!
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