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 Good friends , good books and a sleepy conscience: this is the ideal life.   ―――Mark Twain
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(掲載サイト:M.S.CITY モロクっち様) 中編 完結

安笠摩央は17歳で死ぬことになっている。
庭の大樹を御樹様と崇める旧家の一人娘である彼女は、何不自由のない生活の中、預言された死を諦観のままに待つような日々を送っていた。
やがて訪れたその日、摩央を迎えに来たのは樹木の尾を持つ人外の男だった。

現代を舞台としたダークFT。
お薦めとしてご紹介させていただきながら、スプラッタや残酷描写の苦手な方にはちょっと不向きな作品かなぁと思います。
でも、この作品の持つどこか時代錯誤な耽美さ、すっごく好きなんです!
序盤は主人公である摩央の日常生活が主となるのですが、「ごきげんよう」が決まり文句のお嬢様学校に通う社長令嬢の生活というものがまず、現代っぽくない。けど、そんな普通とはかけ離れた世界の中で摩央が犯しているとある罪が、僅かなリアル感をかもしているような気もします。

哭帥(クー・シュアイと読みます)も非常に濃ゆいキャラですね!
時代錯誤そのものな格好もそうですが、物言いが突き抜けて尊大でよいです。若い男じゃなくって40代(に見える)おじ様っていうのもまた! その彼が摩央に恋をして、うろたえたり迷ったり開き直ったりしている様がちょっと楽しかった。
キャラクターとしては、彼の友人である刀夫人もまた印象深いです。後半、何人かのキャラクターが狂気に犯されるのですが、中でも女性陣のそれはすごく怖かった。半端ない。

恋愛の歪み具合も、この作品ならでは…かなぁ。
けっこうグロテスクな描写も多いですが、読後感としては悪くなかったです。ハッピーエンドとは言えないかもしれないけれど、彼らが幸せならいいのかな、と。
あと、根竹さんって作品の中のちょっとしたオアシスかも、と思いました(笑)

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