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 Good friends , good books and a sleepy conscience: this is the ideal life.   ―――Mark Twain
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(掲載サイト:Spice Organic スパイス様) 長編 連載中

地上の魔物を狩るという使命を与えられて、天上より降り立った聖獣たち。
そのうちの一頭、鳳凰の片割れだけはなぜか人の子のなかに宿される。
聖獣を宿す子どもはやがて、自ら戦うことを決意する。

主人公である正樹は、第一部の時点ではまだ小学生の男の子です。
胎児の頃に正樹のうちに封じられた鳳凰「凰藍」は、天から与えられた魔物を狩るという使命を何とか全うしようとするのですが、子どもとはいえ小学生にもなればしっかりと自我の育ったひとりの人間です。凰藍が正樹を周囲の人々から孤立させようと画策し、正樹がそんな自分に違和感を覚えることからストーリーは進んでいきます。
ちょっとぽややんとした正樹がとっても可愛い!
凰藍がとても責任感が強くて厳格な性格のひとなので、性格的にはあんまり相性がいいとはいえない間柄。そんな大人と子どもが少しずつ歩み寄って絆を深めていくさまが、とてもしみじみと感じられました。
日常の光景と同様に、戦闘描写も豊かな作品です。
最初の頃は、当然ですが正樹は戦うすべを持ちません。彼はやがて魔法を覚えて自らも魔物と戦うようになるのですが、さらりと流すだけでなくしっかりと書き込まれた戦いのひとつひとつが、正樹を少しずつ成長させていきます。

現在や過去だけでなく、遠い未来までも絡めとり巻き込んで、正樹が地上を守るために駆けずり回るお話、とも言えるかもしれません。
私のお気に入りは天の篇。イオンが大好きです。

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・ブログのテンプレ変更
・記事の表示形式変更

テンプレの変更は気分転換ですね。記事デザインの問題もありますけど。
今までは記事タイトルから直接掲載サイト様のURLにリンクしていたのですが、それだと多少不都合な場合もあるのでそちらも全て修正させていただきました。

それにしても今月は途中、ほぼ連日のようにご紹介記事上げてましたけど…ひとまず、これでストックはほとんどなくなりました。
今後はまた、のんびりマイペースに読書の秋を満喫させていただこうと思っています。

(掲載サイト:A Little Less Conversation 木坂むつ様) 中編 完結

半年前の転落事故を始めとした暗い噂が影を落とす某私立校。
そこへ教育実習生として訪れた保苑幸は、男嫌いとして有名な少女・及川妃奈子と出会う。

とある高校を舞台としたサスペンスラブストーリー、ですね。
女子生徒の転落事故のほか、薬物や売春といった噂のある高校。ですが、実際に教育実習生としてやってきた幸は、噂とは裏腹に、どこにでもある穏やかな高校という印象を受けます。
何となく、自分の学生時代を思い返しながら読んでいました。
高校って結構閉鎖された空間だから、教師は知らない生徒だけの秘密って溢れていたような気がします。また、閉鎖された空間だからこそ、教師にも知られずに生徒間だけで保つこともできるような。
今から思うと、とても不思議な場所です。

この作品はシリーズにもなっていて、「君たちは嘘つき」の続編や番外編などもあります。
幸も妃奈子もそれぞれに過去に秘密を抱えていて、それらの秘密と事件を通じて心を交わしていくのですが…結構なじれじれ感も楽めて、この作品の醍醐味でもあるかなぁと思います。

(掲載サイト:朝霧と露風の国 朝霧露風様) 長編 完結

顔も知らない祖父が亡くなって、リディアはライムパークという大きな屋敷を相続することになった。
単なる元メイドには到底不似合いなその屋敷、赴いてみれば、そこには貴族然とした精霊がいて――。

20世紀初頭の英国が舞台ということで、時代的には以前ご紹介した「ジョン・エリオットの日誌」と同じ頃ですね。
あちらは男性執事が主人公でしたが、こちらの作品は元メイドの女の子が主人公。ですが、お屋敷を相続したことで主人の不興を買って解雇されてしまうので、使用人生活はあんまり出てきません。その代わり、紳士的でお堅い精霊との交流や、環境の激変に四苦八苦しながらもめげない頑張り屋なヒロインの悪戦苦闘(主に屋敷の修繕など)の日々がつづられます。

ヴィクトリア朝からエドワード朝に変わり、新たな風とともに時代が移り変わっていこうとしている、そのさなか。
リディアもそんな時代を生きる職業婦人らしく、自立したリアリスト――まだ若いことを考えると、そんな女性を目指して懸命に前を見据える女の子、といった印象です。
ストーリー展開としては、精霊であるミスター・ナイトレィの謎を追う形にもなっていて、最後はちゃんとラブストーリーとしての締めもしっかりある。
ある意味ではシンデレラ…というか、サクセスストーリーとも言えるでしょうか。

ガッシーの三流役者のようなあたふたとした立ち回りに妙に笑いを誘われました。というか、ガッシーって何だかペットの名前みたいだと思ったの私だけでしょうか。ほら、ラッシーみたいな。

(掲載サイト:twilight zone 瀬戸様) 中編 完結

不眠症を抱える少女・永遠子と、唯一彼女を眠らせることのできる少年・友大。
彼らの不安定で張り詰めた人間関係のお話。

とても独特な雰囲気を持つ作品だと思いました。
まるでガラス板を一枚隔てた向こう側の世界とでもいうように、仲間内で閉ざされた関係を築いているような。たった一つのきっかけですべてが崩れてしまう、どこか綱渡りのような危うい世界観が感じられます。
一種のファンタジーなのかな、という気も。
睡眠が大きなキーワードにもなっていますね。
永遠子はまるで眠りに誘われるようにして恋に落ち、友大と彼女を繋ぐものも睡眠です。その友大が答えを出したあとは、それまで心地よくまどろんでいた夢の中から醒め、現実に戻ってきたような、そんなイメージも抱きました。

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