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 Good friends , good books and a sleepy conscience: this is the ideal life.   ―――Mark Twain
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(掲載サイト:金曜日は雨がいい 忍野G様) 長編 連載中

孤高の怪盗「山猫」が残したコレクションの数々。
新米盗っ人のマットはある日、コレクションのひとつを所有する画廊へ盗みに入ったところ、所有者である画廊オーナーのブルースと鉢合わせして不本意にも妙な縁を結んでしまい――。

素敵な作品を読み終えた後に読後感に浸るのも読書の醍醐味ですが、その前段階、あらすじを目にして「これは…!」と期待に胸を膨らませる高揚感というのもクセになるものです。また、その期待が裏切られなければなお最高というもので。
この作品も、cocoにとってそんなうちのひとつでした。

それにしても、何とも楽しいお話です。
主要キャラクターが全員何がしか裏社会に足を突っ込んでおり、第一章では互いの持つ情報や機転を最大限に活用して騙し騙されいかにして相手を出し抜くか、といったある意味マットとブルースの戦いのお話でもあるんですが…笑い転げながら読み進めていました。
マットの迂闊さやブルースの俺様加減も大変素敵でしたが、そんなブルースがマットに翻弄され出し抜かれるシーン、次の場面では逆にマットがブルースにやり込められて…など攻防の様がすごく楽しい。しかし年齢差を考えるとブルースも大人気ないな。
情報屋であるフランキーの立ち位置などは読んでいる途中で察しがついて、いつバレるんだろうかとこちらもその時をわくわくしながら待っていたり。
彼らが追い求める「山猫」のコレクションにまつわる謎も捨て置けない。
山猫とは一体どんな人物だったのか、コレクションに隠された秘密とは何なのか、マットと山猫の関係とは何なのか。
謎に満ちた現代の怪盗、というモチーフも非常に心くすぐられました。先の展開、謎解きや種明かしが楽しみな作品です。

恋愛的な意味合いでストーリーに絡むことはありませんが、作中には同性愛要素も含まれています。
苦手な方はご留意の上、自己責任にてご訪問をお願いします。

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