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 Good friends , good books and a sleepy conscience: this is the ideal life.   ―――Mark Twain
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(掲載サイト:Good-Bye, Dear My Little Lover... 月城 憂様) 長編 完結

美しい宝石のような目を持つ子どもたちは、ただひとりのためだけに誕生し、生き、死んでいく。
どことも知れぬ世界で繰り広げられる、狂おしき愛憎の物語。

まるで鳥篭のような世界観、そこを満たす生と死と愛情がすごく印象に残る作品です。
殺し屋が夜の街角で白髪に赤い目をした兎のような子どもを拾うところから物語りは始まり、一幕ずつ過去へ遡ることで明らかになっていく真実に、いつしか飲み込まれるようにして読みふけっていました。
構成が面白いな、とも思いましたね。
主人公が幕ごとに移り変わっていく、けれど根っこの部分はひとつで、語られているのはひとりの男とそして宝石たちの人生で。
初めは宝石たちの視点からストーリーを見ていたので『彼』もそれに準じた存在だったのですが、三幕目でやられました!
読んでいる最中は、とにかく圧迫感と閉鎖的な空気が息苦しいほどで、ものすごく辛い。痛いと言ってもいい。けれど、同じだけすごく切なくなる悲しいお話だとも思いました。
面白かった、と単純に言い切るには重苦しいお話でしたが、私はこういう世界観好みです。
ちなみに何となく殺し屋の狼さんが好きだ!

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