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 Good friends , good books and a sleepy conscience: this is the ideal life.   ―――Mark Twain
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(掲載サイト:時折。 トキ様) 長編 完結

他国への侵略の歴史を持つ大国・ネファンカ。
不毛な毎日に飽いていた国王アムネリアの人生は、敗戦国の王子であるラダメスとの邂逅により流転していく。

どこか古代エジプトを髣髴とさせるような、異世界戦記もの。
とはいえ恋愛要素も相当なものでした。アムネリアとラダメスのラブロマンスも含めて、とにかく波乱の展開がストーリーをぐんぐんと盛り上げ引っ張っていく、そんな印象を受けましたね。
最初から最後まで怒涛の展開、というのは何だかありきたりな表現になってしまいますが、やはりこういう作品は事件の連続するスピード感が楽しむ要素の大きな一つだとも思います。

主人公であるアムネリアの成長具合も、最初と最後では目を見張るものがありました。
最初の頃の彼女の至らなさや未熟さ、無知さが、後になって彼女自身が成長しそれを自覚していくからこそ、際立っていく。読んでいて痛々しいと思えるほどに、彼女は悩み、辛苦を重ねながら着実に子どもから大人へと成長していったのだなと、読後にそう感じました。
ラダメスにしても、彼はいわゆる天才型の人なのですが、その裏の年相応なアンバランスさが隠されることなく描写されているのが印象深かったです。
この二人の互いに向ける感情って、ストレートなんですよね。時に方向性がぶれてしまうことはあっても、とにかく真っ直ぐ。
戦記ものが苦手な方でも、恋愛ものとして楽しんで読める作品だと思いました。
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