Good friends , good books and a sleepy conscience: this is the ideal life.
―――Mark Twain
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(掲載サイト:0℃の夢 スイ様) 中編 シリーズ 連載中
雪女王の支配する国で、異国の若き将軍と幼い奴隷の少女は、俘虜とその監視役として出会った。
言葉の通じぬ二人は、鉄格子越しに少しずつ少しずつ心を触れ合わせていく。
その末に待つものは――。
短編連作形式の中編小説です。
季節の巡りが、肌で感じるように読み取れる作品でした。
はじまりは凍てつく雪の国エディルフォーレ。そこで二人を包むのは、ただただ冷たく閉鎖された世界で唯一の温もりです。
少女は名を持たず、銅貨一枚で買われた主人に命じられるまま、定められた時間に俘虜を起こし定められた食事を与えていく。二人は、たった一つの言葉さえも理解し合うことはできません。
けれど、言葉なんてなくても互いの心に触れることはできるんですよ!
二話目からは、後日譚という形でお話は進んでいきます。閉ざされた冬の国から、まるで四季が巡っていくかのように。
少女もまた成長していきます。幼く無知で純粋で、幸福というものを知らなかった少女は、四季が巡るごとに一つ一つさまざまなことを知っていく。
ブランカがもうほんっとに可愛い!
こんな子に、言葉も拙く裾をぎゅっと握って見上げられでもしたら、もう目に入れても痛くないほど可愛がっちゃいそう!
幼い少女の心が花開いていくさまが描かれた、四季の物語。
読んでいて泣けてくるくらいに優しく、愛おしい、素敵なお話でした。
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