Good friends , good books and a sleepy conscience: this is the ideal life.
―――Mark Twain
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(掲載サイト:TEAR DROP. zero-zero / 椎堂かおる様) 長編 連載中
長い戦いに終止符を打ち、停戦したエルフの四種族。
その和平の証としてひとつの学院に集められた、それぞれ王位継承権を持つ王子たち。
停戦の絆はもろく、いつ命が危うくなるとも知れぬ日々のなかで、王子たちは互いに親しみ、傷にふれ、友情を育んでいく。
とても重厚な、正統派のファンタジーかと思います。
登場するキャラクターはまず皆がエルフなのですが、神が白と黒の卵を生み出してそこからエルフが誕生したという神話によって、戦争の傷だけでなく人種差別という問題も含んだ作品となっています。
人質の王子たちはまだ全員が十代の子どもばかり、中には深く心に傷を持つ子もいて、それまでを全く違う文化、風習の中で暮らしてきたのですから、当然のことながら年が近いからといって簡単に分かり合えるものでもない。そんな中で彼らが少しずつ歩み寄ったり、世界を知ったり、ときにはぶつかり合いながら心を通わせていく過程がとても心に染み渡ります。
様々な争点を抱いた壮大で重厚なストーリーですが、安定した文体と世界観がそれらを支えていて、地に足の着いたどっしり感を感じさせてくれます。
とても長いお話で、まだ未完結の作品でもあります。
けれど、いつまでも先を楽しみに待ちたいお話だとも思いました。
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